こんにちは。コクロです。

こんにちは。コクロです。


12/18のメルマガで地歴に関するお話が出ましたが、日本史世界史選択者として少しだけHさんにアドバイスさせてもらいます。


地理と世界史がそうであるように、日本史と世界史もまた関連があり、学習の中でその関連性、類似性あるいは相違点を見つけてみるのは楽しいです。


次のようなものを例にとってみましょう。


10世紀から11世紀での日本では、貴族の大土地所有や農民の窮乏からすでに律令体制に基づく徴税システムが機能しなくなったおり、国家財政が逼迫していました。従って国司らに俸給を支払うのが困難になって、対策として彼らを徴税請負人として地方政治を任せることにしました。ざっくり言えば「給料払えないから自分で何とかしてね」ということになるかと思います。


この知識を前提にすると、次の世界史に関する記述(東京書籍世界史B)を、より深く理解できるのではないでしょうか。


<ビザンツ帝国の変容>
ビザンツ帝国では、11世紀ごろから大土地所有者である貴族が台頭した。皇帝は、…国有地の管理権を彼らにゆだね…皇帝権は弱まり、社会の独自な封建化がすすんでいた。


いま「何でビザンツ皇帝は国有地を貴族に明け渡したんだ?貴族が力を強めるじゃないか」と思った人がいるとして、その人に先ほどの日本史の情報を与えてあげれば、類推によって「貴族が大土地所有していたせいで皇帝は彼らの給与を賄えなくなって、しかたなく土地を与えてやったんだな」という考えを得ることができるかもしれません。


もちろんそれが歴史的に正しいかは僕も知りません。(個人的には大枠では正しいと思っていますが)ただ、それ以前の、日本史と世界史の知識を相互に関連づけて考えるという姿勢そのものが重要だと思いますし、そうすることで記憶の定着も強くなるでしょう。


…と言っても、僕もすべての事柄についてそうしているわけではないです。何しろそれでは時間が足りないので。それに2つの分野を関連づけるということなら、地理と世界史でも可能です。


つまるところ、Hさんに言いたいことは、地理か日本史のいづれを選ぶにせよ横断的な学習はできると思いますよ、ということです。


従って、結局はやはり好みの問題かと感じます。僕も歴史が好きだからという理由で日本史にしました。


ただ一点だけ現実的な問題点を挙げるなら、字数のことがあります。例えば、09年度では、東大日本史は4つのテーマ計22行、東大地理は11のテーマ計33行の記述量です。他の年度は調べていませんが、おそらく10行近く地理の方が多いと思います。


ただし、内容の難易について僕は地理のことを知りませんし、字数が多いとはいえ、テーマが多いということは、その中に知らない分野が多少出てきてもダメージが少ないとも言えます。メリット、デメリットについて単純に結論を下すのはなかなか難しく、こういう実戦的な点でもやはり好き嫌いの問題になってくる気がします。


というわけで長々と述べてきましたが、多少なりとも参考になればと思います。


この場をお借りして最後に一言…


メルマガをお読みになっている全国のみなさん。間もなくやってくるセンター試験、みんなで最高のパフォーマンスを見せてやりましょう!


サトルさん いつも励ましの言葉やアドバイスありがとうございますm(._.)m きっと多くの人たちの支えになっていると思います!





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